雛人形は、女の子のすこやかな成長を願って飾られます。初節句が近づくと、すてきな雛人形を買いたいな、と思う方も多いですよね。
雛人形はお手頃なものから何十万とする高価なものまで。一生に一度のお買い物だから、妥協して選びたくないけど、できればお得に買いたいですよね。
そんなあなたに向けて、雛人形はいつ買うのがお得なのか、相場や選び方などをまとめました!
雛人形はいつ買うと安い?
雛人形を買うのに一番おすすめの時期は11月~12月
です。その理由は、この時期に雛人形の新作が並ぶから。
雛人形は、一部の量産品をのぞきほとんどの作品は手作りなので、品揃えが豊富な時期に買うのが一番です。この時期は品数も種類もとにかく豊富。
早ければ早いほど、人形店には手頃な値段で仕立てのよい雛人形が揃っていて、好みの雛人形に出会える可能性が高くなるのです。
お店によっては、早期割引をしてくれるところも。
1月下旬から2月頃にかけて、雛人形を選ぶお客さんでお店は混み合ってきます。お店が混雑していると、ゆっくり選ぶことがなかなか難しくなります。
11月~12月頃はまだお店も空いていて、じっくり雛人形を選ぶことができるのもおすすめのポイントです。
ひな祭りの終わり頃か、シーズンオフの時期の方が在庫処分とかで安くならないのかな?
そう思う方もいるかもしれません。
しかし、ほとんどのお店はひな祭りの終わり頃でも普段と変わらない価格設定か、通常よりもやや値引きしてくれる程度です。
仮に大幅な値引きに対応してくれるお店があったとしても、お店側の立場で考えた場合に次のシーズンでも売れそうな雛人形をあえて激安で販売するメリットはありません。
衣料品のバーゲンセールとちがい、雛人形の残り物には福はないと思ったほうが賢明かもしれませんね。
また、時期はずれの6月~9月は雛人形の取り扱いを行わず、お店を閉めている専門店も多いです。お店がしまっていては、安く買うどころではありませんね。
雛人形の相場は?
雛人形の相場を知る上で、把握しておきたい点はふたつあります。
- お人形の種類によって価格相場が違う
- 飾り方によって価格相場が違うこと
それぞれ説明していきますね。
お人形の種類によって価格相場が違う
雛人形には「衣装着人形」と「木目込み人形」の2種類があります。
衣装着人形:お人形の胴体に衣装を着させているタイプ
市場に出回っている7割ほどがこの衣装着タイプの雛人形です。
全身重ね着させているもの、上半身だけ重ねているもの、襟や袖、裾の部分だけを重ねているものなど、重ね着の仕方も人形によって様々です。重ね着の仕方によって、人形の重量感も違ってきます。
衣装着人形は、木目込み人形より使用する着物の布地が多くなるため価格がより高くなる傾向です。
木目込み人形:お人形の胴体に着物を埋め込んでいるタイプ
ころんとしたフォルムが多く、素朴であたたかみのある味わいです。衣装が埋め込まれているので、収納するときに衣装がずれたりよれたりせず、扱いやすいという特徴があります。
木目込み人形でも有名な作家さんの作品だと高価な人形となります。
飾り方によって価格相場が違う
雛人形の飾り方にも種類があります。
親王飾り
雛人形 一秀 ひな人形 雛 木目込人形飾り 平飾り 親王飾り 木村一秀作 舞菊雛 入れ目 17-3号 美濃和紙 【2021年度新作】 h023-ij-001 こどもの日
相場:5万円~45万円
裏様とお雛様の2人を並べたものです。
お人形の数が少なく、コンパクトなので現代の雛人形では一番人気!
雛人形五人飾り(三段飾り)
雛人形 ひな人形 二人飾り 多人数飾り 五人飾り 三段飾り 衣装着 衣装着人形 ひな祭り 桃の節句 東玉 【花しだれ】
相場:8万円~50万円
お内裏様とお雛様に加えて三人官女の5人で構成される飾りです。
お人形に加えて、小物の種類も増えるので、お道具の種類や精巧さも価格に影響してきます。
お人形や小物の数が増える分、親王飾りよりも価格が高くなりますが、ぐっと華やかな印象になります。
十五人飾り(七段飾り)
相場:20万円~100万円
お内裏様、お雛様、三人官女、五人囃子、左大臣、右大臣、仕丁(しちょう)3人の総勢15名と箪笥や重箱、御所車といったお道具が並びます。
お人形や小物の数が多いので、少し大きくなったお子さんと飾り付けるのが毎年いい思い出になりますね。一番大きく、豪華絢爛な印象で、相場も高くなります。
雛人形収納飾り
雛人形 収納飾り コンパクト 雛 親王飾り ふるうる 花葉(はなは) ひな人形 お雛様 おひなさま ひな祭り 雛祭り ヒナまつり
相場:3万円~30万円
飾り台が収納ケースになっており、お人形やお道具をすべて収納できます。飾るのにもスペースをとらないため、人気が出ています。
雛人形ケース飾り
雛人形 ケース飾り コンパクト 【S】 ひな人形 初節句 親王飾り アクリル ケース お雛様 ピンク
相場:3万円~20万円
ガラスやアクリルのケースに入れられた雛人形。
飾り台に人形が固定されているため、出し入れもしやすく、収納がかんたんです。
ケース入りなのでお人形にホコリがつかないのもポイントですね。親王飾りか五人飾りが多く価格もリーズナブルな傾向があります。
昔は和室に飾ることが多かった雛人形。十人飾り、十五人飾りなど大きくて豪華な雛人形を飾るのが主流でした。
しかし今は和室がない家も多いので、飾る場所にこれといった決まりはありません。
玄関やリビングの一角といったスペースに飾る家庭が多いようです。賃貸のアパートやマンションに住んでいたり、転勤があるお仕事についている場合、雛人形を購入したあとに引っ越しがある方も珍しくありません。
そのため、無理なく飾れ、収納するときに場所をとらない親王平飾りや収納飾り、ケース飾りを選ぶ人の方が多いようですよ。
雛人形の選び方
雛人形を選ぶときに重要なポイントは3つあります。
- 飾るスペースや収納
- 予算
- 顔立ち
飾るスペースや収納
雛人形を買う前に家のどこに飾るかシミュレーションするのが大切
です。
どのぐらいのサイズの雛人形が自分たちの家に合っているのかを考えた上で選びましょう。
また、飾る場所の雰囲気に雛人形の色合いが合うかも非常に大切です。
床や畳の上に直接置いて飾るのか、それとも台を使うのか?
家具の上や台に乗せて飾る場合は、土台になる家具や台の大きさに合わせなければいけません。床や畳に直接置いて飾る場合も、奥行きや雛飾りの高さで圧迫感を感じないサイズにするのが大切です。
部屋と雛飾りとのコントラストはどうなのか?洋室の白い壁に、黒い漆塗りなどの飾り台や小物などはコントラストが強くて合わないことがあります。
洋室に飾る場合は、黒以外の雛飾りにすると部屋の雰囲気とも合いやすいですよ。
また、忘れがちなのが飾り終わったあとの収納について。
ケース飾りの場合はそのままケースごと収納することになるので、大きさの想像がしやすいです。
平飾りや段飾りの場合、お人形の他の飾り台や小物などもすべてしまって収納しておくよう、ある程度のスペースを確保しなければいけません。家の中のどこにしまっておくかを决めるのも忘れないようにしましょう。
予算
小さな雛人形であっても、有名作家さんの作品であったり、衣装や小物のつくりによってはとっても高価なものになります。
雛人形は一生モノで、買い換えるものではないのですが、やはり身の丈にあった買い方が大切です。
顔立ち
飾るスペースや収納の問題、予算も間違いなく大事ですが、やっぱり重視したいのは人形の顔立ちです。
「人形は顔がいのち」とよく言いますよね!
素朴な優しい雰囲気の顔立ちのお雛様もいれば、美麗で凛とした顔立ちのお雛様もいます。
なかには生きているような精巧な顔立ちのお雛様を怖いと感じてしまう子もいるので、子どもも両親も気に入って親しみを持てる顔立ちのお雛様を選ぶといいですね。
雛人形は誰が買うもの?
雛人形は、誰が買うものなのかということは実は明確には決まっていません。
以前は一般的に、母親の実家が用意するということが多かったようです。
その理由は、昔は女の子がお嫁にいった場合、旦那さんの両親と同居が多く、離れて暮らすお嫁さん側の両親はなかなかお嫁さんや孫に会いに行けなかったからです。
そのため雛人形を購入して、一緒にお嫁さんや孫に会いに行くことが多かったのです。
しかし、現代ではどちらの両親とも同居しない夫婦が多くなりました。
- 雛人形は母親の実家で用意し、五月人形や兜などは父親の実家が用意する
- パパとママが自分たちで買う
- 双方の実家が同額ずつ出し合って買う
など、それぞれの家庭によって話し合って决める場合が多いようです。
雛人形のまとめ
- 雛人形を買うおすすめの時期は11月~12月!
- 雛人形はコンパクトな親王飾りや収納飾りが人気で、相場は5万円~30万円。
- 雛人形は飾るスペースや収納、予算、顔立ちをみて决めましょう。
- 昔は母親の実家が用意することが多かったが、これといった決まりはないので誰がどれだけお金を出すか、話し合いが大切!
雛人形といっても、その種類はさまざま。予算やスペースと相談しながら、納得のいく雛人形を探しましょう。
女の子のお守りとして、思いがこもったすてきな雛人形が見つかるといいですね。