低学年で中学受験を考えている方は、今のうちから、中学受験に役立つ力をつけてあげたいと思いますよね!
中学受験は、高学年になると受験勉強が本格的になってきますが、低学年ではどんな過ごし方がいいのか悩んでいませんか?
中学受験が忙しくなる高学年では、学校で習うことも難しくなったり、クラブや委員会活動も加わり下校時間も遅くなります。
少しでも、その大変さを、軽減してあげたいと思うのが親です。
時間に余裕のある低学年のときに、どんな風に過ごせはよいのでしょうか?中学受験に役立つ習い事はあるのでしょうか?
子どもが受験生になったときに、「あれやっておいてよかった」となるように、低学年のうちに「種まき」をしておきましょう。
こちらの記事では、中学受験を考えている低学年の過ごし方や習い事などについてご紹介します。
中学受験・低学年での過ごし方は?
100マス計算でおなじみの、蔭山英男先生いわく「小学校1年生の学習が人生を決める」ほど大切だそうです。
1年生の学習内容なんて、簡単だからと、あまく見てしまいがちです。どういうふうに大切なのか、どのように過ごすのがいいのかを1、2年生の学習面、生活面でみていきましょう。
学習面
勉強嫌いにさせない
低学年のうちに勉強に対して苦手意識を持たせることは、絶対に避けてください。
「勉強が得意」「勉強はやったら出来る」という感覚を覚えさせることが大切です。
勉強が嫌いになる原因は、怒られたり、分からない問題をそのままにしていることが原因です。わからない問題がある場合は怒らずに一緒になって考えてあげましょう。
これから高学年になって難しい問題にぶつかったときに、勉強はやれば出来ると思っていると、あきらめない力に繋がりますね。
計算・漢字を定着させる
1、2年生での算数の主な学習は、足し算、引き算、九九です。
これがすべての学習の基礎になります。
3年生で学習する割り算は、九九を使います。
掛け算や割り算のひっ算では、九九と足し算引き算を使います。1、2年生で学習したこと基礎となるのでしっかり定着させましょう!
学習の習慣をつける
勉強することが「当たり前」になってしまえば、これからとっても楽です。
「勉強しなさい」「宿題やったの」なんて親も言わなくていいし、子どもも言われないので親子喧嘩の回数も減ります。
勉強することは特別なことではなく、当たり前なこと。
歯磨きみたいに毎日やるのが当たり前という感覚を低学年のうちに身に付けておきましょう。
生活面
早寝・早起き
「早寝・早起き」の習慣はとても大切です。睡眠時間と成績は関係があるという研究結果も出ています。
大人だって睡眠不足になれば、頭も体も働きません。子どもも一緒です。
早寝早起きをすることで風邪をひきにくくなったりします。もし、子どもが遅くまでやりたい!と言った場合は「明日の朝早く起きてからやろう!」と早寝早起きを自然とできるようになるのが理想的ですね。
好奇心を育てる
好奇心を育てるのはとても大切です。
高学年よりも低学年の方が好奇心旺盛です。「これはなんで?」とよく聞いてきませんか。
これがチャンスなんです。「これはなんで?」をそのままにせず、調べて学ぶ方法を教えてあげてください。
そうすれば、これから自分でどんどん知識をつけていってくれます。
日々の生活の中でいろいろな体験をさせる
低学年の子どもは、経験したことがたくさんありますね。実際に経験していないと学習しても頭の中に具体的なイメージが浮かびにくいものです。
例えば、
- お金で買い物をすると10円が10枚で100円ということが分かる。
- トマトを育てれば、トマトの花の色や実のできかたが分かる。
キャンプなどの特別な体験をしなくても、日々の生活でさまざまな体験をさせてあげましょう。
中学受験・低学年の勉強時間
まだまだ長時間の集中が難しい低学年です。どれくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?
低学年の勉強時間目安
宿題以外に「学年×10分」が目安
だらだらと、長い勉強時間をとっても習慣化されなければ意味がありません。毎日短時間でも勉強することが勉強を続けられる子になる秘訣です。
時間を計って短時間に集中してやるようにしましょう。
ただし、子どもが楽しそうに学習しているときは、時間を制限せず、満足するまで見守ってあげてください。
低学年のうちはドリルなどをやりたくない日もあります。やりたくないと言った日は無理にやらせずには、知育系の玩具や外に出て何かを観察したり、経験をするのもいいですよ。
中学受験・低学年の教科別のやっておいた方がいいこと
中学受験に役立つように、低学年のうちからやっておいた方がいいことを、教科別にご紹介します。
3年生からはじまる、理科、社会も先取りをすることで、得意科目になるかもしれませんね。
算数
足し算・引き算の習熟
算数の基礎となる計算です。
中学受験でも正確で早い計算は大きな武器になります。覚えるくらいまで徹底的にやると、本当の力になります。
九九
私の経験ですが、九九を暗記するのが「大変」と聞いていたので1年生から覚えさせました。
九九は2年生の2学期に学習します。お風呂の中だけで「算数が得意になる魔法の呪文だよ」といって、一緒に繰り返しながら覚えました。
2年生になり、九九をクラスで1番に覚えたことから「私は算数が得意」と自信がついたように思います。
九九は中学受験でも基礎になりますし、一生使うものなので少し早めに覚えさせることをおすすめします。
数・時間の感覚を教える
生活の中で数や時間の感覚について気付かせてあげましょう。
普段の生活でも、数にはたくさん触れているはずです。
1円が10枚で10円になることで繰り上がりのことが分かります。
体重を量れば少数や単位換算のことを教えられます。あめ玉を分ければ割り算を教えられます。「〇時までにお店に行きたいから何分前に家を出る?」と聞けば時間の感覚が身に付きます。
これらの感覚があるだけで、高学年の学習がスムーズに理解出来るようになります。
図形のイメージをつけておく
中学入試には図形・立体の問題は必ずといっていいほど出題されます。
図形問題が得意になっているととても有利です。
図形問題を得意になるためには低学年から図形・立体に触れる機会を増やしましょう。
折り紙や積み木、ブロックなどを使って遊ぶことで、図形の感覚が身に付きます。
国語
漢字練習
中学受験において漢字は必ず出題されます。
漢字で確実に得点をするためにも低学年のうちから漢字は確実に覚えておきたいですね。
少し手間ではありますが、家電や家具に漢字で名前を書いて貼っておくだけでも漢字の学習になります。
冷蔵庫を見ると「冷蔵庫」という文字が嫌でも目に入るので勝手に漢字を覚えてくれる可能性があります。まだ習っていない漢字でも書いておくことで習う前から覚えることもできますし、毎日目にする漢字なので自然を覚えることができます。
読書・読み聞かせ
入試問題には物語文、説明文、詩などいろいろな種類の問題文が出題されます。
時間のある低学年のうちに、たくさんの種類の文章になれておくといいです。
読書を通して、体験したことのない、心情を味わうこともできます。これが物語文を解くときに役立ちます。
読書や読み聞かせは子どもの読解力を鍛えることができます。国語は算数や理科などには関係ないと思われがちですが、読解力がないと問題を理解できないことがあります。
読書や読み聞かせは毎日やるのをおすすめします。
語彙を増やす
慣用句やことわざにふれるようにしておきましょう。
日常会話で慣用句を使ってみたり、カレンダーやマンガなどで学ぶものいいですね。
なぞなぞもおすすめです。「とってもとっても減らないものはなんだ?」答えは「すもう」です。
子どもは「すもう」は「とる」と使うんだと言葉の使い方も遊びながら覚えられますよ。
理科
植物を育てる
学校でも植物を育てて授業をしますね。家でも植物を育てることは学びにつながります。
実際に自分で育てることにより、より興味も出てきますね。
虫を採って飼う
小さい子は虫が大好きです。
しかし、女の子で高学年になると虫が苦手になる子が多いです。その前に虫を採ったり、観察したりすることをおすすめします。
昆虫の足は何本あるとか、たまごから幼虫になるねとか、実際に目で見ることで理解が深まりますね。
空を見上げる
4年生の理科では、月と星について学びます。
その前に月の満ち欠けや、星座のことなどを教えておくと学校での授業で興味深く学ぶことができます。
プラネタリウムに一緒に行くこともいいですね。
社会
日本地図に親しんでおく
4年生で日本地図の学習をします。都道府県を覚えなければいけないんですね。その前に日本地図に親しんでおくほうがいいです。
日本地図を貼ったり、パズルをしたりして慣れておきましょう。低学年のほうが丸暗記が得意なので、先取りで覚えてしまうかもしれません。
旅行をする
旅行に行った際には地図帳で場所を確認したり、特産物を調べたりするといいです。
行ってみたいところを「るるぶ」などで調べるのも楽しそうですね。
歴史について興味を持たせる
高学年になると歴史を学びます。中学受験でも頻出問題になっています。
お札の人物はこういう人だよとか、自分の住んでいる都道府県出身の人物を教えると身近に感じることができますね。
興味の入り口として歴史マンガを読むのもいいかもしれません。
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時事問題に興味を持たせる
中学入試において時事問題が出題される学校もあります。
低学年のうちから世の中で起きていることをテレビで見たり、親子で話しておくといいですね。
子ども用の新聞もありますので子ども新聞をとって子どもと一緒に話すのもおすすめです。
中学受験に役立つ習い事は?
小学校1、2年生のうちは、学校の授業も4時間5時間ですよね。
下校時間もはやく、宿題をやっても、まだ時間の余裕があります。習い事をしている方や、これからはじめたいと思っている方も多いですね。
どんな習い事が、中学受験をするときに、どんな力に繋がるのかをみていきましょう。
そろばん
そろばんは暗算力・計算力が身に付きます。
中学受験において計算が早く出来ると、問題の解法を探したりと他の時間に回すことができ、とても有利です。
運動系の習い事
全身を動かして運動をすることが脳の発達にとてもいいという研究結果も出ています。
運動をすることで根性ややりきる力を身につけることができます。中学受験合格という目標を達成する力になるなずです。
体力もつきますね。中学受験には、入試本番まで乗り切る体力も必要です。
ピアノ
ピアノは両手を同時に動かす、少し先の楽譜を読む覚えるという動作を一緒にします。
脳の発達にとてもいいということです。東大生も小さい頃にピアノをやっていた子が多いですよね。
習字
習字では、集中力が身に付きます。そして綺麗な字を練習することで、ノートにもスムーズに綺麗な字を書けるようになります。
まとめ
・中学受験を考えている低学年の過ごし方は、勉強嫌いにさせないことが大切です。勉強は基礎学習に重点をおいて「やったら出来る」という感覚を身に付けましょう。生活面では規則正しい生活をし、好奇心を育ててあげましょう。
・低学年での勉強時間は「学年×10分」です。短時間に集中して取り組むようにしましょう。
・低学年での教科別対策は、国語・算数では、漢字・計算・九九は十分に練習しておくことが必要です。理科・社会では、生活の中で、これから学習していくことに気づかせてあげることが大切です。体験があってこそ学習内容がよく理解できることになります。
・習い事はどれを取っても、入試を乗り切るために必要な、集中力や体力、あきらめない力が身に付きます。
私にも小3の長女がおり、中学受験を考えています。勉強嫌いにさせないように気を付けています。そして、長女の教科書を私が先に読んで、次に学習する内容のことを話したり、体験させたり、遊びにまぜてやったりしています。
子どもって、自分が少し知っていることには「これ知ってる!」と、より興味を示しませんか?
学校で学習したときに、興味深く授業が聞ければいいなと思ってやっています。
低学年のうちは、特別に難しいことはする必要はないですよね。出来ることがあれば、子どもと一緒に、楽しくはじめてくださいね。
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